山 芋 の研究               (1998年10月1日改訂

 三浦半島の日当たりの良い荒れ地や山道の脇には必ずと言っていいほど、山芋が自生しています。このページでは山芋の発見から掘り方まで、Nobikameの知識のすべてを記そうと思います。

 あなたもパソコンなんていじっていないで、たまには郊外に山芋探しに行きませんか?

 


<------------   あなたもこんな山芋が掘れます!?

目次目次をクリックすると、その項目へジャンプする事が出来ます)

A 山芋を見つけよう

B 山芋を掘ろう

C 山芋を食べよう


A 山芋を見つけよう                  

:山芋掘りは10月下旬から1月中旬に行います。この時期に日当たりの良い山の南斜面登山者のふりをして歩き回り、山芋のある場所を探します。

:山芋の発見方法は次の通りです。 

(1) 木や笹にからまる黄金色の「山芋の葉」と「天狗の鼻(山芋の種)」を探します。
  山芋の葉は写真のように長細い。
丸っこい葉っぱは山芋ではない場合があります。(種類によってだいぶ異なる)

 

 
まだ時期が早いのですべてが「黄金色」ではない。

山芋の葉

天狗の鼻
 

 天狗の鼻は、褐色で丸っこいのが山芋の種。細長く、白っぽいのは「にがいも」と言って、山芋ではありません。

(2) 葉の形だけでは心配なので、山芋のつるを観察します。つるが右手の法則に従えば確実に(!)その蔓の植物は山芋です。

山芋の蔓

山芋ではない!!蔓

つるによる

 山芋と山芋以外の区別

 

 植物学的に言ってこの時期の蔓性の植物は、山芋以外はみんな左巻きです。ですから、右巻きの蔓をみつけたらたぶんそれは山芋。

 右手で蔓をつかむと、人差し指の方向に蔓が向かうので

nobikameの山芋右手の法則

              という

しかし、朝顔の蔓の巻き方を私は知らない。

(3) 地面に突き刺さった蔓を、土を5cmほど掘って追いかけます。すると、”6本ひげ”が見つかります。おめでとう!あなたは確かに山芋を発見しました。

6本ひげ

山芋の最終確認!

 葉やつるだけでは、まだ山芋を掘り始めるのは早い!焦る気持ちを落ち着かせ、爪を地面に突き立て5cmほど地面を掘る(だから、芋掘りに行くと爪の間に土が入り込んでいるんだ!)。

 それが山芋ならば、写真のような6本ひげが現れる。疑似山芋には無い。

 この「ひげ」から山芋の地下茎が地中深く、ずーーーーと深く伸びているのです。

メモ:
 6本ひげの大きさや、その真下の芋の太さで山芋の大きさは判断出来ない。ここが細くても巨大な山芋もある。(私の場合はほとんどその反対の場合が多い。いつもぬか喜びだ・・ちぇ)


 (1)から(3)の順に探せば、確実に見つかります。

 山芋は生命力が強くどこでもあります。あなたの庭にもある可能性があります。
実家(町田市)の猫の額ほどの庭にも5本も山芋がありました。以前は雑草扱いだったこの草も nobikameの指摘で今では大事に育てられています。


B 山芋を掘ろう                   

地面の掘りかた。ハッキリ言って、難しいです。テクニックが必要です。

(1) 6本ひげから約30から50cm離れたところを、山芋用の「のみ」で掘り始めます。
(2) 図のように掘り進めます。のみの使い方が巧くなると、穴の大きさが小さくなります。

  左の図のように掘り進めます。  

 のみを、1->2->3の順に地面に刺しながら使います。

 1、2で山芋の両側の土を崩し、3で崩した土を引き上げます。

 崩した土の引き上げは、のみの先端に土をこびり付けて、その上に土を載せるという、超高度なテクニックが必要です。

   上の図はピーマンではない。

 穴を上から見た図です!

nobikame愛用の「のみ

(3) 穴は、必ず埋めましょう

 のみの使い方は練習ある「のみ」です。一度に大量の土を取り去ろうなんて考えないことです。あの山芋の全貌(美しい!)を見るためには細心の注意をはらい「のみ」を使いましょう。

 


C 山芋の食べ方                

(1) 山芋を手に入れたら、すぐに食べましょう。(苦労して手に入れると、つい食べづらっくって!!!結局かびが生えてしまったことが何度かあります。)
(2) 食べ方はいろいろあります。しかし、山芋の特徴は
粘りけが強いことです。とろろするには、水(出汁入り)を加える必要があります。

 昨日*、nobikame 家では、粘りけを利用して擦った山芋に海苔を巻いて、そのまま天ぷらにしてしまいました。。つまみに最高!火の加減で、中心をナマに出来れば最高です。・・・・うまかったよ。

*作者注:この記事を書いたのは1997年11月です) 


山芋掘りは自然破壊です。山芋掘りは程々にして、初冬の山野の散策をお楽しみ下さい。