以下用語説明
目次
(4)大陸棚斜面ないしtrough
(1) 石灰質コンクリーション
「石灰質(セメントの成分でいろいろなものをくっつけやすい)により堆積した成分が固まったもの」という意味。実際どんな風に作られたのかははっきりしないらしい・・。しかし、こんなイメージか・・・・・・
堆積物の中に石灰質の物質(貝の殻・珊瑚とか海水の成分とか)が含まれていて、それがいったん溶け(溶けないかもしれない)、その成分が周りの堆積物を固結させていった。通常堆積岩は板状又は塊状だが、石灰の成分が集まって堅くなるから、板状とはならない場合がある。雪もそうだが、核があって結晶が成長する。石灰質の場合も、核となるものの周りに石灰質成分が集まり堅くなるのかもしれない。確かに、球状のコンクリーションも存在し、割ってみると中に貝などの化石が存在する場合がある。貝の死骸の周りに石灰成分が成長しコンクリーションを作ったのではないか・・・・・。ただし、これは私の解釈です。
ここ三浦半島をつくる岩石はほとんどが堆積岩で、海底にたまった泥や砂が固まったものです。普通、海底で堆積して、重みでそのまま固まった岩石を堆積岩と言います。また、堆積岩は一般に重力に垂直(地面に平行)に堆積し、時代によって堆積環境が異なるので層状になっているのが観察されます。だから地層と呼ばれます。 三浦半島の地層を調べると、右の表のようになります。 一番古い地層(岩石)は嶺岡層群です。この地層は三浦半島の中央部に塊となって点在しています。 次に古い葉山層群は水深2000メートルから4000メートルの深海で堆積した事が、わずかに発見される化石からわかっています。 また森戸層には「子産石」と呼ばれる石灰石ノジュールが産出します。(<--興味有り)
![]() |
左図凡例
上の図は小川1988その他。左の図は三梨 他1979の一部を参考にしました。 |
(3)室戸累層からの報告
本来は(KATTO,1965)を手に入れるべきでしょうが、高知大学に堂々と連絡するほど厚顔ではないので、蟹江先生の解説を解説することにします・・・
室戸累層から「へそ石と似たもの」が露頭(地層が見られる場所)で観察され、それは形状や産出状況から海底で硫化水素ガスがボコボコと音をたてて出ていた穴に、ガスの出が止まった後周りの泥が入り込んで出来たと考えられている。おまけに、室戸累層は葉山層群森戸層の時代と同じと最近考えられている。 |
KATTO,J.1965. A note on some concretions from the Muroto Formation (Eocene) of Kochi Prefecture,Shikoku,Japan. Res.Repts.Kochi Univ.,[Nat.Sci.,I],14(2):7-18,pls.1-3
(ちょっと待ってね・・工事中)