露天風呂を作ろう!(2003.2.11)

 

 露天風呂の設置はログハウスの隣にある築20年で基礎が完全に腐っていた山荘の修理から始まり、風呂を載せるデッキの製作と結構時間をかけて作りました。工事開始は6月頃で、完成は12月です。

(1)湯船

 

 湯船[夢丸ログハウス選書5]手づくりログハウス大全(ISBN4-925020-35-8)P228を参考にしました。基本的にはこの作り方ですが、もっと簡単に作りたかったのと、月1程度の利用に適するように若干構造を変えました。

(<ーーーー私のバイブル。もうボロボロになるまでページをめくった。) 

 浴槽部分は前述の本と同じように、12mmコンパネ5枚で高さ600*幅1700*奥行き740mmの浴槽を作ります。固定は隅をステンレスの釘で打ち付けただけです。次に、近所のホームセンターでガラス繊維、エポキシ樹脂と硬化剤を買い、このコンパネをFRP加工します。材料は量がまったくわからず、少しずつ購入したので結局どれだけ買ったかわからなくなりました。ガラス繊維は10メートル以上は買ったと思います。また樹脂は一斗缶を二缶程度だと思います。私は(ケチなので)少量ずつ買い、結局相当高い金額(倍以上)使い大損しました。もしあなたが同じものを作るならば、この量をまとめ買いされることをすすめます。

 この浴槽だけでは湯船になりません。たぶん水圧で壊れてしまいます。そこで、浴槽に外枠を作るのですが、本の記述は難しくて・・・私の技術では無理そうでした。そこで浴槽を設置(デッキの上)してから、その回りを2by4材で囲むことにしました。つまり長さを測ったりしないで、下から2by4材を置いて回りを囲っていくのです。2by4材は接面を95mmのネジ数本で固定してあります。長さを測る必要はありませんが、しっかりと浴槽に接することだけ注意しました。2by4材の代わりに2by6や8だったらもっと簡単ですね。私はお金の関係で2by4材です。浴槽の高さを超えたら外枠終了です。外枠の上部にこれまた2by4材を横にして打ち付け体裁を整えました。

 内側は「すのこ」と「内枠」になります。内側はガラス繊維が私の柔肌に傷を付けないために作るもので強度は関係ありませんが、前述の本通りでは作るのは難しいし、内枠が固定されるので掃除は面倒、腐りも心配・・・そもそも月1程度の別荘仕様ではありません。そこで、内枠は浴槽上部に穴をあけボルトで固定、取り外しが可能となるようにしました。「すのこ」はこの内枠で押さえ、浮き上がりません。使い終わったら、内枠・すのこは取り外し、立てかけておきます。使うときはまた取り付けます。

ーーー> 完成前の試浴(?) デッキの上に載っている様子や、浴槽を囲む2by4材が見えます。また注意してみると内枠が固定されているのもわかると思います。ちなみに基礎はデッキと同じU字溝。
<ーーー取り外された内枠。このまま取り出して外に立てかけてある。

 以上で湯船が完成です。ああ・・そうそう水抜穴はゴム栓で塞ぐのですが、ホームセンターで売っている「風呂用」はなかなか適合せず(開けた穴が真っ直ぐなので、抜け落ちたりあるいは取れなくなったり)苦労しました。ご注意下さい。尚私は何回かの失敗のあと、今は化学実験用のゴム栓を使用しています。

 

 

(2)お湯はどうする

 お湯はログハウスの風呂場から散水用のホースで持ってきています。約30メートルですがゴムの臭いが移ったり、急湯温度が下がりすぎたりはしません。しかし、湯量は約700リットルと普通のお風呂の3〜4倍あるので相当時間がかかります。石油給湯器も4万円弱で購入できるのでずいぶん考えましたが、大がかりになりそうなので取りあえず止めました。
 冬の外気温が-10度程度となるのは普通なので、つかっている最中にも湯温は急激に下がります。そこで、考えたのが
24時間風呂です。これならいつでも入れるし、泡も出て温泉気分!しかし、1セットではとても温度低下を防げません。結局2セット(ツイン24時間風呂と称しています)設置しました。24時間風呂は一時大流行で、30万円ぐらいするものもざらだったのですが、レジオネラ菌(ジオネラル?マジオネラ菌・・?それじゃファイナルアンサー?)のおかげで、最近は売れないようです。私はYahoo!オークションで新品を5千円・1万円・1万5千円で3セット落札し、そにうちの2セットを使用しています(5千円のものはすぐ壊れた)。

 寒い日はフタ(ただのコーティングしたコンパネ)をしてもなかなか温度が上がらないので、お湯の上にテントマットを載せて温度の低下を防いでいます

(3)今後の計画

 今のところこれで不満はありませんが、ツイン24時間風呂をフル回転させても寒い時は入浴中に徐々に温度が低下してしまうので何かもう一工夫必要のようです。やはり何らかの給湯器又は石油風呂釜の設置が必要かもしれません。


 露天風呂につかりながら、真冬の星空を眺めることは、たぶん最高の贅沢だと思います。それも好きなとき好きなだけ入れるのですから!

 

   ほとんど頬の筋肉が弛緩し、まるで惚けた老人のよう。そのぐらい気持ちよく幸せなのである。

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