nobikame の冒険
2006年8月16日 記
原チャリでいく(それもジャイロ)250kmの旅
 「八ヶ岳の高原をバイクで颯爽とはしる。」・・この妄想にとりつかれネットオークションで入札を繰り返し、原付バイクを32000円で手に入れた。

 このバイクを八ヶ岳に持って行くのが今回の目的である。しかし・・そもそも私はバイクに乗ったことがない。それに既に42000km走った中古バイク(たぶんピザ屋の中古)である。経験者は無謀であると言った。

8/11 7:15  旅立ちの時は来たのでした。自宅前で妻が撮影してくれました。いつもは見送りなどないのですが、今回は結構うれしそう。写真など撮ってくれたりして・・・。もう会えないと思ったのかもしれない。
8:00 疲れたので休憩。湘南のメッカ鎌倉(?)に到着。サーフィンやってる若者が眩しい。ジャイロはこんなに海に合うのである・・・後ろの自転車と同じぐらいに。 
9:00  いつも内緒で駐車する善行のとある場所。休日なので誰もいない。  知ってる場所なのでつい休憩。右折で気を遣って疲れたせいでもある。
10:00 頃 相模湖あたりで渋滞。トラックの左を抜けられず、しばらくこのまま一緒に走る。時々、対向車線を爆音とともに抜いて来たバイクが併走。もちろんすぐにまた対向車線で抜いていく。カッチョイイ!いつかは、ああなりたいと思う。自分も対向車線で抜こうかとも思ったが、怖いからやめた。結局、歩行者とお巡りさんのいないことを確認し、歩道を使って追い抜く(せこい)。その後この手は多用した。
12:00頃 20号線のコンビニでおにぎりをほおばる。なんとか渋滞を抜けきり、いよいよ甲州街道である。「ライダーはコンビニの入り口に座って食するべきだ」と思ったが、横で目立たないように立って食べた・・・・。この後、ガソリンがなくなったのでいつも使うスタンドのカードでガソリンを入れたら、500円弱でびっくりした。わざわざサインまでしてカードを使うことなかった・・。しかしここまでこれしかエネルギーを使わないことに感動しました。
13:15 笹子トンネルを抜けて道の駅で休憩。笹子トンネルを抜けるのは怖かった。昔昔・・自転車で通ったとき、まるで地底の中を抜ける感じと、後ろから迫るトラックの轟音が恐ろしくて必死になってペダルをこいだ記憶がある。今日は交通量も少ないし、原チャはミラーで後ろを確認できるし、結構速い(30km/h)!ので安心して通り抜けた。でも、ここが旅の山場と考えていたのでほっとしたのも事実。通り抜けてすぐの道の駅で休憩した。正面右の原チャリが私の。小さい!
14:30頃 甲府市内のコンビニの軒先。甲府市内に入ると、突然の大雨!雷!あわててコンビニでビニール袋を購入し、荷物を包む。靴も脱いでいつものビーチサンダルに履き替える。ライダーは雨に負けてはいけないので、出発。ヘルメットをして、エンジンを吹かしていると雷の音は聞こえず怖くなかった。道も渋滞で、助かる・・。
15:30頃 笛吹川を過ぎたあたりの20号線。ついに目的地を視界にとらえることが出来た!あれが約束の地・・違った・・目的地の八ヶ岳。雨も小降りになり意気軒昂。最後の走りに出発したのでした。ところが・・・
15:30頃 清里道路の駐車場でバイクの休憩中。20号別れを告げ、いよいよ清里・野辺山に向う142号線に入った。この頃からバイクのスピードが急に遅くなり出したのである。坂道ではフルスロットルで時速20kmぐらいに落ちる。坂道だから仕方がないのか、エンジンが熱くなりすぎたのか・・不安はつのる。そこでバイク休憩。赤岳が雲の上に突き出てきれいである。もう少し!もう少しで目的地。

しかし・・スピードは回復せず、水平面で最高時速30km、坂道では20km以下に。まるでお年寄りの乗る電動カーのようである。とにかく常にフルスロットルを保ちながらじわじわと目的地に向かう。時々両足で地面を蹴る・・するとちょっと速くなり効果的であった。

 山小屋まで残り1kmの未舗装路でついに停止・・・仕方がないので、アクセルはそのまま、バイクから降りて押す。すると走り出すので、飛び乗る・・それを何回も繰り返しながら、ついに到着したのでした。

19:00頃 山小屋前で。翌日、エンジン冷えれば治るかと思って乗ってみたが、変化なし。むしろ悪くなっていた。これは彼にとって最後のご奉公だったのか?次に来たときプラグを変えてみようと思う。

    ・・・・・つづく

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